お魚は健康食!お魚を毎日食べましょう!

鯥

鯥

分 類:スズキ目スズキ亜目ムツ科ムツ属 生息域:北海道以南、鳥島、東シナ海

学 名:Scombrops boops 英 名:Japanese bluefish

“脂ののっている魚”、が名前の由来。白身のきわめて美味な魚。

昔は一般的な大衆魚でしたが、今では高値安定の高級魚となっています。「むつ」の仲間には、「むつ」、「くろむつ」の2種類があります。「むつ」は北海道南部から太平洋、東シナ海までに生息していて、近縁で見た目も非常によく似た「くろむつ」は北海道南部から太平洋の本州中部までと生息域も大きく重なっており、よく混同されます。
最近人気の高い「あかむつ」はスズキ科で全く別の種類で、北海道や山陰地方で「のどぐろ」とも呼ばれ、体側の朱紅色で腹側は銀灰色をしていますが、見た目に反して口腔内が黒い色をしているのが特徴。名前の由来でもあります。

「むつ」は、白身のきわめて美味な魚で、特に旬の冬の「寒むつ」は小さいものも脂が良くのり、かすかな甘味と上品な舌ざわりが絶品です。代表的な食べ方は、煮つけがありますが、新鮮なものは刺身にして食するのもオススメです。大きさが15kgになるものもいますが、2〜3kg、大きさは50cm前後クラスのものが美味しいとされます。産卵期は10月~3月。稚魚や幼魚は磯場や浅い湾内に、成魚は水深200~700mのところにいます。

漢字では「鯥」。名前は、脂っこいことを「むつっこい」「むつこい」「むっちり」などということに由来しており、脂ののっている魚という意味。別名「ろくのうお」。江戸時代、仙台伊達藩主は代々陸奥守(むつのかみ)であったため、「むつ」と呼ぶことをはばかって「ろくのうお」と言いました。「ろく」は「六」であり「むつ」を表します。また、子供は浅い場所に、親は深い場所に降り、ともに暮らさないことから「おんしらず(恩知らず)」「おやふこう(親不孝)」の別名もあります。」

「むつこ」と呼ばれる卵巣も、大変珍重されるものです。オスの白子も美味といわれます。

おさかなセールスポイント

  1. ●刺身はもちろん塩焼き、煮物などお料理万能なお魚です!
  2. ●身がやわらかくとっても食べやすい魚です!
  3. ●DHA・EPAが豊富ですから、お子様のお食事にぜひ!

出回り時期

量的には少ないですが、7月を除いて通年出回る定番的な高級魚です。多く出回るのは3月〜6月頃。大型は超高級、小型はやや高値。稚魚や幼魚も市場で見かけます。漁法は、釣り、定置網。産地には、長崎県、山口県をはじめ、愛媛県などがあります。

栄養&機能性

脂肪が多く、DHAやEPAが豊富に含まれています。DHAはコレステロール値を下げたり、脳細胞を活性化させ、記憶力を高める役割が期待されています。EPAはすぐれたコレステロール低下作用や抗血栓作用が知られています。また、血液の流動性を改善し、高血圧や動脈硬化の予防に有用とされます。また、カリウムも豊富に含まれています。カリウムは、体内の過剰なナトリウムの排泄を促し、血圧のバランスを調整する役割があるとされています。

むつの食品標準成分表

おいしい魚介の選び方

目が青く澄み、腹に張りがあるものを選びましょう。
  • 腹を触って張りがあり、身にボリューム感のあるもの。目が青く澄んでいて、皮目に光沢があるものを選びましょう。エラぶたにもウロコがあるのが特徴ですが、ウロコは剥がれやすいので、ウロコがしっかりつき、ツヤのあるものを選びましょう。切り身を選ぶ際には、身が締まっていて、血合いの色が濁っていない淡いピンク色のものを選びましょう。

お料理・活用方法

煮付けが定番。鮮度の良いものなら刺身も絶品。

旬は冬。小さいものも脂がのっています。ウロコは薄くて取りやすく、皮はやや厚くてかため。透明感のある白身ですが、脂がのると白濁します。熱を通してもかたく縮みません。新鮮ならばぜひ刺身で食べたいもの。ほのかな甘味と、「むつ」独特のねっとりした上品な歯ざわりが味わえます。代表的な食べ方は、煮つけ。身がやわらかく、煮汁の浸透もよく非常に美味。

小振りのものは丸のまま、大型魚は切り身にして塩焼きに。焼くとふっくらとして、甘味が感じられて実に美味しいです。また、鍋の材料としても人気。煮てもかたくならずに良い出汁が出るので、潮汁や味噌汁にしても。

ほかにもムニエルやフライなど、調理法を選ばず多彩に味わえます。

お店・ご家庭のレシピに加えてください! 美味しい食し方をご紹介

① 生食 刺身、祐庵焼き
② 焼物 塩焼き、ムニエル
③ 煮物 煮つけ
④ 汁物 潮汁、味噌汁、鍋もの
⑤ 油料理 フライ、唐揚げ

よくある質問

Q.「むつ」「あかむつ」「くろむつ」は同じ仲間?

A:ムツ科の魚は、全世界でも1属3種(4種とも)が知られるのみです。「むつ」とは分類が異なっていても、よく似た深海性の大型肉食魚の和名に「むつ」とつく場合があります。また、「むつ」に似ていなくても和名や地方名に「むつ」とつく魚もいます。たとえば「あかむつ」はスズキ科の深海魚。「かわむつ」はコイ科の淡水魚です。「ぎんむつ」は、以前「マジェランアイナメ」という魚が市場に流通するときに使われた名前。「しろむつ」は、「おおめはた」というホタルジャコ科の魚です。いずれも、ムツ科の魚ではありません。




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