お魚は健康食!お魚を毎日食べましょう!

真蛸

たこ

分 類:軟体動物門頭足綱八腕目(タコ目) 生息域:日本各地

学 名:Octopoda 英 名:Octopus

日本人は世界一のたこ好き!古くから愛される魚介類です。

日本人は世界でもっとも多く「たこ」を食べています。古くから親しまれており、玩具や絵画(大和絵や大津絵など)でも主役となっています。大阪では、半夏生(はんげしょう)の7月2日に「たこ」と「はも」を食べる習慣があり、時期的に「麦わらだこ」と呼ばれています。また、奈良県などでは『さなぶり(田植えが終わったころの骨休め)』に「たこ」の酢の物を食べます。有名な産地である明石の「玉子焼き(明石焼き)」、大阪名物「たこ焼き」など、関西になくてはならない食材です。食用される「たこ」のほとんどが「まだこ」の仲間です。国内で代表的なものは「まだこ」「いいだこ」「みずだこ」「やなぎだこ」などがあります。「まだこ」の漁獲は近年減少気味となっています。「たこ」は鮮魚としても茹でだこや珍味としても重要なもので、タイやアフリカのモーリタニアなどから輸入されています。

瀬戸内海や大阪湾では夏が旬とされます。産卵期は地域によって違い、瀬戸内海では6~9月前後で、ピークは6月と9月の2回。「たこ」の卵も美味しいものです。干したものや塩漬けにしたものを「海藤花(かいとうげ)」といいます。

大きさは、腕と胴(頭に見える部分)を合わせて60cm前後になります。腕はほぼ同じくらいの長さ。寿命は約一年です。

漢字では「蛸」「章魚」。「た」は手、「こ」はたくさんで、手がたくさんの意味。また、昔は「なまこ」の仲間だと思われていて、「こ」はなまこの意味とする説もあります。他にも、「てなが(手長)」「てこぶ(手瘤)」が転訛したもの。ウロコがないため「膚魚」の意。足が多いことから「多股」の意、など諸説あります。

 

おさかなセールスポイント

  1. ●タコはシーフード料理に欠かせませんね!
  2. ●実は!コレステロールを下げる効果のタウリンも豊富なんです!
  3. ●疲労回復!肝機能強化に嬉しいタウリンが豊富!
  4. ●タウリンが豊富で、お酒のアテにもぴったりですよ!
  5. ●高たんぱく低脂肪。しっかり噛んで、痴呆や肥満の予防に!

出回り時期

活けものと、茹でたものがありますが、国産ものはともに非常に高価。年々入荷量が減ってきているようです。入荷が多いのは6~8月。主な産地は、兵庫県、香川県、北海道など。ほかには、アフリカやスペインから輸入されています。

タコの出回り時期

※この表は大阪市中央卸売市場本場での(平成27年)月別品名別産地別取扱高表をもとに作成しています。各都道府県全体の出荷量ではありません。魚介類の場合、野菜等のように出回り時期が安定していないことが多いのでご注意ください。地域や地方によっては、これと異なる場合があります。また、豊漁、不漁による影響もありますのであらかじめご理解ください。取扱量に応じて色分けしています。一年でもっとも取扱量の多かった月を基準(赤色)として毎月の取扱量を比較し、各月の取扱量をその割合に応じて濃淡で示しています。産地の表記は取扱量の多い上位3県を表記しています。参考:大阪市中央卸売市場(平成27年1月~12月 本場:月別品名別産地別取扱高表)

栄養&機能性

「いか」と並ぶ、低脂肪・低カロリー食材です。脂質や糖質の代謝にすぐれたビタミンB2が多く含まれています。ビタミンB2は、粘膜や皮膚、髪を保護する働きがありますが、加熱によって損なわれてしまいますので、生食がオススメです。さらに、ビタミンAの吸収を促す亜鉛も多く含まれています。亜鉛には、細胞を新しくする働きがあり、たんぱく質の合成や骨の発育を促すので、成長期のお子様にも欠かせない栄養素です。「いか」と同じようにタウリンが豊富に含まれています。タウリンは血液中のコレステロールを下げたり血圧を下げる作用や、肝臓の機能を高めてアルコールの分解を助けるとされ、お酒を飲まれる方にもオススメの食材といえます。またアセチルコリンという、神経を休める働きを持つ成分を含んでいます。「いか」と同じくしっかりと噛まなければならないので、脳への血流が増えて認知症を予防したり、食べすぎによる肥満を予防する効果も期待できます。

たこの食品標準成分表

おいしい魚介の選び方

吸盤が小さめでそろっていて、脚がくるっと巻いているものを。

生のものは、こげ茶色が濃いほど新鮮で、吸盤に強い吸着力があるものを選びましょう。「たこ」は鮮度が落ちやすいので、できるだけ早めに食べ切りましょう。
煮だこや茹でだこは、足の先までしっかり巻いてあるもの、吸盤が小さく大きさのそろったもの、身に弾力があるものを選ぶようにしましょう。皮が剥けていたり、触っただけで崩れてしまうもの、赤茶色が薄くなっているものは品質の落ちているものかも知れませんので注意してください。
「たこ」の刺身には色を良くする添化物が使われていることがあります。表示をよくチェックしましょう。
生のものを茹でる場合は、しっかりと塩をまぶしてぬめりを取り除いてから茹でるようにしてください。

お料理・活用方法

一般に流通しているのはゆでだこ。関西では活けの刺身も人気。

「たこ」の美味しさは、歯ごたえにあるといえます。また、独特の香りがあり、生よりも茹でたり焼いたときに強く感じられます。生から料理する時は少しでも早く下ごしらえをしましょう。たっぷりの塩を振りかけて強くしごくようによく揉み込んでしっかりとぬめりを取り除かないと食べる時に歯がたたず、噛み切れないこともあります。また、独特の嫌な臭いが残ってしまいますのでしっかりとした下ごしらえが大切です。韓国料理では家庭でも生食が好まれるようです。

 

多く出回っているのは、茹でた状態の「たこ」です。市場では口を上にして胴(一見頭に見える)を下に置くのが一般的。関西では店頭で生を加工することもあります。兵庫県や大阪府などでは、活けのものの刺身は非常に人気があります。また、茹でだこ(煮だこ)を薄く食べやすく切ったものも、刺身と呼ばれます。そのまま、わさびしょう油につけたり、酢の物などにして食します。煮るとかたくなるのですが、長時間ゆっくり熱を通すことでやわらかくなり、これを“やわらか煮”といいます。しょう油を使うと桜の樹皮を思わせる色合いになるので“桜煮”とも呼ばれています。イタリアなどではトマトと煮込む料理があり、トマトのグルタミンや甘味と相乗効果で旨味が強くなり、とても美味しいものだそうです。

油を使ったお料理で、天ぷらや唐揚げにしても美味しく、オリーブオイル焼きやガーリックソテーなど洋風でも楽しめます。

岡山県下津井では、寒くなると「干しだこ」がつくられます。焙って食べたり、水で戻して炊き込みご飯「たこ飯」にしても美味。

兵庫県明石市では、卵、だし、小麦粉でたこ焼き状に焼き上げる「玉子焼き(明石焼き)」が名物。具は「たこ」のみで、これを出汁、ソースなどで食べます。

 

お店・ご家庭のレシピに加えてください! 美味しい食し方をご紹介

① 生食 刺身(生・ゆで)、寿司ネタ(生・ゆで)、酢の物、マリネ
② 焼物 ガーリックソテー
③ 煮物 芋たこ煮、トマト煮込み、やわらか煮、丸茹で、おでん、煮つけ(いいだこ)
④ 汁物 しゃぶしゃぶ鍋、ブイヤベース
⑤ 油料理 天ぷら、唐揚げ、南蛮漬け
⑥ その他の料理 たこ焼き、玉子焼き(明石焼きとも)、たこ飯、木の芽和え、たこわさ、ゆでこっこ(山口県平群島)、干しだこ(岡山県下津井)、海藤花(かいとうげ)

ご家庭でも簡単!美味しい「タコ」の食べ方伝授!

「たこ」の旨味成分は加熱することで強くなるので、茹でだこを刺身で食べるときも、軽く湯通しした方が旨味が強くなります。
炒め物にする場合は、火を通しすぎるとかたくなるので気をつけましょう。
「たこ」は、火を通すと瞬時に身がかたくなりますが、じっくり火を通すと再びやわらかくなる特徴があります。ですので、煮込み料理にもオススメです。また、煮る前に「たこをダイコンで叩くと煮るときにやわらかくなる」といわれます。これは、叩くことで筋組織を壊してやわらかくするだけでなく、ダイコンに含まれるジアスターゼという成分も筋肉をやわらかくしてくれるためです。ぜひ、お試しください。
「たこ」はトマトとの相性がとても良いので、洋風のトマト煮にすると、冷たくても温かくても美味しくいただけます。

仲間紹介

  • まだこ

    「まだこ」は非常に用心深く、夜闇に小魚などを捕ってエサにしています。この用心深さを利用したのが“たこつぼ漁”です。「まだこ」は、関西では兵庫県明石産のものが有名ですが、関東では、久里浜や小柴産が有名です。アフリカ産の「まだこ」は茹でてもやわらかいといわれます。

  • いいだこ

    全長20~30cm前後の小型の「たこ」。旬は春。冬から春にかけて卵をもち、これを茹でると「飯(いい)」のようになることからその名前がついたといわれます。卵は大変美味で、子持ちのメスが珍重されます。明石の「いいだこ」は大ぶりで卵の量も多く、丸ごと甘辛く煮付けて食すのが美味。

よくある質問

Q.日本以外でたこを食べる国はどこですか?

A:韓国では、「たこ」は日常的な食材です。「てながだこ」をぶつ切りにし、塩と胡麻油および胡麻と和えて踊り食いする「サンナクチ」が有名です。ヨーロッパでも、スペイン、イタリア、フランス、ギリシアといった地中海沿岸諸国やポルトガルでは、「たこ」を伝統的に食べています。

一方、日本が「たこ」を輸入しているモロッコやモーリタニアでは、「たこ」を食べる習慣がありません。中華料理には伝統食に「たこ」の料理はありませんでしたが、台湾や中国では、日本料理店や韓国料理店で「たこ」が食べられるようになってきています。ドイツやスイス、イギリスでは伝統的に食用されていませんでしたが、近年は南欧料理やアジア料理の流入により、食べることができる機会が増えています。

 




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